魚を食べれば ED・勃起不全に効果がある?
以前のコラムでもご紹介をしましたが、勃起はペニスの陰茎海綿体といわれるところに血液が流れ込むことによって起こります。海綿体とはスポンジのような組織で、普段はふにゃふにゃですが、血液が流れ込むことによって大きく硬くなります。
シャクティで行っているカルサイネイザンの施術では、血液やリンパの流れが良くなると考えられていますが、やはり日々の生活習慣、特に食生活は重要です。
血液を流れ込みやすくするには、血液をサラサラの状態にしておくことが大切です。血液をサラサラに保つために重要な食べ物が魚です。今回は、魚の栄養と効果について調べました。勃起不全・EDの原因は血液の流れ以外もありますので、深刻な場合には病院に行ってください。また、魚が効果的であると言っても、食べ過ぎはよくありません。
血液をサラサラにするEPAってなに?
魚の中には良質の油が含まれています。有名なのがDHAです。ドコサヘキサエン酸と言います。DHAは脳の発達に大きな役割を果たすことが知られ、DHAをとると頭が良くなるという説も広まりました。それ以外にも血液中の中性脂肪やコレステロールを減少させ、血液の流れをよくする効果があります。
もう一つはEPAです。EPAはエイコサペンタエン酸という必須脂肪酸の一つです。EPAは中性脂肪値を下げたり、血栓ができるのを予防する効果があるということがわかっています。EPAは、高脂血症や動脈硬化の治療にも使われています。
イヌイットは心臓病が少ない
EPAの研究で面白いものがあります。EPAの研究は1960年代に始まりました。デンマークのダイアベルクという博士がデンマークの自治領であるグリーンランドのイヌイットについて研究をしました。イヌイットは、氷土で暮らしているので、野菜を育てることができません。主食は、魚やアザラシの肉などです。
肉と魚という偏った食事で、現代人であれば病気になりそうですが、デンマークの人たちよりも心筋梗塞に成る人が7分の1しかいないという結果でした。これは魚に含まれるEPAのおかげではないかと考えられています。アザラシなどの肉も食べますが、アザラシの主食は魚ですので、アザラシの肉にもEPA が含まれています。
EPAの多い魚 ベスト5
では、どんな魚を食べると効果があるのか、調べてみました。青魚、脂身の多い魚に、EPAはたくさん含まれています。
1位 まいわし
2位 本マグロ
3位 さば
4位 まだい
5位 ぶり
出典「日本食品脂溶成分表」科学技術庁資源調査会編(1989年)より