2種類あるタイ古式マッサージ
2種類のタイ古式マッサージ
シャクティのオーナーセラピスである優美はタイ古式マッサージを始めたことがきっかけで、タイ古式のその他の技法にも興味を持ちました。シャクティでメインで行っているカルサイネイザンの技法もタイ古式マッサージの一つです。
タイ古式には、それ以外にもヨガのような「ルーシーダットン」、木槌を使う「トークセン」、カルサイネイザンにも含まれる生殖器のマッサージ「ジャップカサイ」などもあります。
そんなタイ古式マッサージは、大きく分けると「ワットポースタイル」と「チェンマイスタイル」の2つに別れ、マッサージの手法も大きく違います。
ワットポースタイル(バンコクスタイル)
ワットポースタイルは別名バンコクスタイルとも言います。ワット・ポーとはタイの首都バンコクにある王宮寺院です。1788年、ラーマ1世の時代に建てられた歴史ある寺院であるとともに、東京ドーム2つ分のとても大きな面積です。今でも観光名所としてたくさんの人が訪れています。
ワット・ポーは寺院であるだけでなく、タイで最初の大学としても運営されていました。学部の中にはタイ古式マッサージを教える学部が設立され、医学やマッサージの知識が教えられていくこととなりました。実は現在でもワット・ポー寺院ではタイ古式マッサージを習うことができます。受講生のほとんどはヨーロッパを中心とする外国人だそうです。
ワット・ポースタイルのマッサージは指圧が中心で、多分、多くの人がイメージするアクロバティックなタイマッサージとは違います。なぜ、指圧のマッサージが中心になったかというと、ワット・ポー寺院で行うマッサージは王宮などで行う、位の高い人へのマッサージでした。ですので、体を密着させたり、足で踏んづけたりすることはもちろんなく、体を離す指圧を中心としたマッサージになりました。
チェンマイスタイル
多くの人がイメージするタイマッサージはチェンマイスタイルのマッサージです。チェンマイはタイの北東部にあるタイ第2の都市です。といってもバンコクの人口が1800万人以上いるのに対して、チェンマイはその10分の1もいません。のどかなイメージのある場所で、日本人の老後の移住先としても人気があります。チェンマイは、昔はランナー王朝というものがあり、ランナースタイルとも言われてます。(あまり使われていませんが)
ワット・ポースタイルが宮廷マッサージのイメージですが、チェンマイスタイルは田舎のマッサージです。農村、民間のマッサージとも言えます。特徴としては、指圧のようなしゅぎもありますが、足で踏みつけたり、肘や体全体を使う動きもたくさんあります。二人で行うストレッチとも呼ばれており、上手なセラピストは施術をしても疲れないばかりか、体が軽くなっていきます。私の個人的な意見ですが、タイ古式はチェンマイスタイルがおすすめ。「世界一気持ちいいマッサージ」とも呼ばれています。
シャクティで主に行っているカルサイネイザンもチェンマイに伝わるタイ古式マッサージです。内臓や生殖器周辺のマッサージは血流やリンパの流れを促進し、一般的なタイ古式とは全く違う心地良さを感じることができます。